7/2 中国相場を考える

中国相場、、、7/1に100周年記念行事開催され、習近平が演説したのですが、株式市場にはあまりよろしくない内容だな、、、と思っていましたが、案の定、本日それなりの下げがありました。

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毛沢東姿登場ということで、これは現在中国の興隆のきっかけであり、毛沢東と同列と崇められている鄧小平に対する強烈な袂分けのメッセージとも取れました。

それくらい習近平にとっての「鄧小平グループ」は内政的に自身の政権安泰にとって厄介な存在なのでしょう。

鄧小平の解放路線≒民主化路線を止めさせたいグループが推薦した習近平、、、習近平は自身の権力基盤固めに必至です。

任期10年を撤廃し、来年3期目に突入するのはほぼ確定ですが、これに反対するグループ≒鄧小平グループ≒李克強グループというのが、恐らく今の中国権力闘争の有り様と思います。

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株的に値上がりが期待できるのは、「富める者がまず富み、そこからこぼれる富を分け合う」という鄧小平路線の方が良いです。ただこの富める者は共産主義的にはNGですので、表立って富を溜め込むことは出来ません。それをうやむやな感(=陰でこそこそ)で許してきたのが鄧小平路線です。

これに反発しているのが習近平を担いでいる軍部などのグループです。習近平の票田は軍部であることは間違いないと思います。軍部の権力は紛争あってのことです。経済で豊かになり平和ボケしている党員は面白くありません。

9500万人いると言われる共産党員。色々な考えや思惑があるのは当然ですが、それをどうにか1枚岩にしようとしているのが習近平なんでしょう。

習近平自体はおそらく平和主義者でバランスの取れた政治家と思います。父の無念を晴らす=TOPになるは果たせたので、本当は身を引きたいが、このまま自分が身を引くと共産党内部で対立が激化する、、、その落とし所を探っている、、、という状況のような気がします。

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様々な人が情報を安易に収集できる時代となった結果、共産主義で1枚岩は非常に困難で、アメリカを仮想敵国にしてそれを図ろうとしていますが、それは非常に困難で実現不可能かと思います。もし、それが実現するとなると北朝鮮のような情報統制が必要となりますので、国力がどうなるかは、、、一目瞭然です。

さすがにその道を今の中国が行くとは思いませんが、
7/1の習近平の演説は「1枚岩の実現こそ最大目標」
を連想させるような形となっていますので、株的にはNGな方向となるかと思います。

私自身もポートフォリオのかなりの部分が中国株で、この7/1の際に習近平が「いや、散々言ってましたが、やっぱり国際協調大事です。」的なことを発言するのではないかと楽観的に予想していました。ですので予想が外れた結果となっていますので、ポートフォリオの再構築を迫られています、、、。

にしても中国、、、「軍部」と「政部」が対立する構図はお家芸なんでしょうね、、、。いつの時代もありますね。

毛沢東の時代に戻って国力が削がれてしまう、、、ん?お家芸を利用されて、どこかの国の思う壺になっていると感じるのは私だけでしょうか?

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