
「FRB トランプ 利下げ」で検索した結果です、、、。今後に向けて色々整理、、、。
1、パウエルとは?
「理論よりも実証データを重視する実務家」というのがイメージ。なので、、、
〜〜〜〜があるので、++++が予想されるので、====を行います。
という人ではない。
〜〜〜〜があり、++++がデータとして現実になったので、====を行います。
という人ということ。
なのでトランプ関税の影響は未知数であるため、現時点で予測はできない。トランプ関税の影響がデータとして現実になった段階で、金融政策を発動する、ということかと思います。
ちなみに株式市場は「半年先の経済を織り込みにいく」と一般的に言われています。予測で動いています。
2、トランプが苛立つ理由
トランプは2兎を追っている。
①関税政策による果実:これは関係各国がトランプ外交により国内に資本を呼び込んだり、アメリカ生産品を買わせる、ということ。各国との取り決めとなるため華々しく発表し、果実の成果を大体的にアピールしたい。
②利下げによる経済的盛り上がり:お買い物大好きアメリカ人は利下げとなれば借金してドンドン買い物をして国に活力が生まれる。活気ある国内を演出したい。
①のたんこぶは中国、②のたんこぶはパウエル、、、という感じなのだろう。
①は相手あってのことで相手の対応次第でどう転ぶかわからない面もある。一方で自分からふっかけた因縁なので、因縁を上手い形で引っ込められれば各国もとりあえず元の鞘に戻る、、、という感じになる。つまり「トランプ自身がコントロールできる事象」である。
しかし②についてはパウエルという(トランプが指名しているのだが、、、)なかなか自分の言うことを聞かない人物。いわば「トランプ自身がコントロールできない事象」となっている。これに苛立っている、という感じ。
3、で、利下げはどうなる???
パウエルは長期的な展望のもと政策を決定している。それはつまり「過剰な投資環境を作らない」ということ。経済はそういった環境になってしまうと、いつかそれは破綻を迎える。そして破綻後の社会は非常に殺伐とした暗い状態になる、、、ということを避けるためにパウエルは動いている。長期投資家(私のようなタイプ)には非常に歓迎されるタイプです。
しかしトランプはそれでは困る。だって中間選挙があと1年半後にあるから。1年半後には目に見えて肌で感じられる「グレートアメリカアゲイン!ヒャッハー!」の世論になっていないと困る。パウエルが2026年3月に「データで不況が確認されたので利下げします」では困るのです。それはもう世論が「トランプ関税のせいで不況になってるじゃねーか!プアアメリカンじゃねーか!馬鹿野郎!」になっているからです。
株式市場的には『トランプが各国とのディールをとりあえず5月内に終わらせ、いわゆる「トランプ関税」を引っ込める。そしてパウエルはそのまま任期まであまり干渉しない。』という形が理想ですが、それは多分起きないかと思います。
そして、多分ですが、予想の結論を先に述べると「パウエルがトランプに屈する」です。もちろん露骨にそうはならなずお互いのメンツを保っているようで、やはりトランプのシナリオが実行される、、、という感じです。
理由は簡単でパウエルだって「人」です、、、。組織の人間です。ボスに「ええかげんにせえよ?」と言われれば怖くてそれなりの対応をする以外、方法はないです、、、。
とにもかくにも、トランプ劇場、、、まだまだ続きます、、、。
