「ロシア」という国・・・

ロシアの敗北で終わりそうな今回のウクライナ侵略戦争。核を使うぞ、、、と脅しながらまだ悪あがきをしている、、、という感じに見えていたのですが、色々ロシアのこと、ロシア人のことを調べると、そう簡単に戦争を終わらせない性質・・・というのが見えてきました。

目次

イヴァン大帝から続く侵略の歴史

理解し難いのですが、1500年前後のイヴァン大帝の歴史を今のロシア人は引き継いでいます。

イヴァン大帝は自国周辺の弱小国を今回のウクライナ侵略の戦法と同じような形で国土を拡大していきました。

しかし、凍らない海を求めて西側に進出をすると、デンマークやドイツやイギリスに邪魔をされ、退散を余儀なくされています。

そしてこの西側との対立・・・特にバルト三国あたりでの取り合いはその後500年続き、今は「西側」となっています。

ロシア人の論理・・・それは「土地を取られた」です。大ロシア帝国が元々持っていた領土を西側に「取られた」が論理です。

西側の論理は通用しない

ロシア人に西側論理は通用しません。西側の論理、、、それは「経済合理性を考えて、できる限り話し合いで解決しましょう」です。

これは悲惨過ぎた1時大戦2次大戦を経験して得たものです。

でも、ロシアにはこの論理は通用しません。恐らくロシアにとっての先の大戦は悲惨なものではなく、「ドイツ帝国に勝利した歴史的名誉な戦争」だからです。400年近く辛酸を舐めてきた西側帝国に大勝利した誇り高き勝利なのです。

ですので、第2次世界大戦アゲインは臨むところ、、、とまでは言いませんが、ソ連崩壊後の旧ソ連国の西側寝返り連鎖地獄よりはよっぽど良い思い出のため、大規模戦争も厭わない、、、という感じなのがロシアの国民感情なのでしょう。

ウクライナ戦争は100年続く

プーチンは多分失脚すると思います。しかし、ロシア国民の気質的なものは変わりませんので、再度プーチンの様なリーダーが現れることになると思います。

ロシア人がこの戦争にウンザリして内部から変化を期待する・・・というのはお伽話で全く期待しない方が良いでしょう。

ロシアにとって、ウクライナとクリミアは西側と対峙する上で「要」の地です。この地が西側に渡ると、東側に続く中央アジア諸国も西側勢力になってしまう恐れがあります。

そのため、ロシアはウクライナとは停戦を挟みつつ、戦力回復したら再度侵略・・・これをウクライナを占領するまで繰り返すのだろうと思います。

西側になれないロシア

ロシアは西側になることはまずないと思います。

その理由は、

①500年以上対立している歴史。
②モンゴル帝国によるモスクワ占領の苦い思い出(油断したら占領されるという恐怖)
③ソ連崩壊による周辺国の裏切り

です。また、歴史的にも西側の人間は恐らくロシア人を「白人のくせにアジア」と小馬鹿にしています。

このような国民感情が多数を占めるのがロシアの現実だろうと思います。

まとめ

ウクライナ戦争も過去のアフガニスタン紛争や今のシリア戦争のように、小規模戦闘がダラダラと続く展開になっていくのだろうと思います。

参照すべきはアフガニスタン紛争で、ロシア軍が撤退後、ウクライナと内留する親ロシア勢力との小競り合いが続いてく、、、というような展開でしょうか?

そういうことで、ロシアが西側の論理=経済的合理性を重視し戦争を終了させる、、、ということはまずないと思った方が良いかと思います。

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